乙女への挽歌『子守学校』(2)
【大紀元日本2月23日】今の子どもたちは、どんな子守唄を聴いて育っているのでしょうか?そもそもお母さんは、子守唄を唄って上げているのでしょうか?ひょっとしたら、子守唄のテープを聞かせて済ませているのかもしれません。
海外に赴いたとき素朴さが残る山の村に入ると、年長の子どもたちが集団で幼い子を誰彼となく銘々に抱きかかえて、子守している姿に自然と出会います。男の子も女の子も、前に後ろにちっちゃな子を負ぶっています。手の空いている子らも、みんなで一緒に子どもたちが集い遊んでいました。一人遊びにかまける子を発見するのは、むつかしいことです。
日本でもかつては鎮守の森が、子どもらの成長や村人たちの安寧を守ってくれていました。子どもを守るという意味が、子守の言葉には込められています。お守り札に加護を願う、人の心の文化の営みです。現代ではさしずめ介護の世界で使われる、「見守り」に通じるものといえるでしょう。幼い子どもを見守る心を背負った哀歓が、地域を越えて繰り返し唄われました。「守り子」の子守唄と呼ばれるジャンルがそれです。
関連記事
「書く」だけで医者にかかる回数が減った。研究が示す、ジャーナリングの驚くべき効果。感情に名前をつける、距離を置く、物語にするなど、脳科学に基づく4つの実践法を今夜から試してみましょう
深夜の地下鉄で起きたささやかな善行を手がかりに、日本の「恥の文化」と心の中の「浄土」を読み解く思索録。「お天道様が見ている」という天への畏敬や儒教の教えを通じ、現代人が見失いつつある道徳の根源を問いかける
100万年未満の若い系外惑星「Elias 2-24 b」を確認。惑星形成の初期段階を観測する貴重な手がかりです
耳垢は汚れではなく、耳を守る大切な仕組みです。掃除しすぎの注意点と、受診すべき耳のサインを解説します
空に浮かぶ雲の移ろいや詩歌・禅の教えを通じて、天地の大きな秩序と生命のあり方を説く一文。俗世の執着や悩みを離れ、ふと空を見上げて自らの歩みを見つめ直したくなる思索的なエッセイ