中国臓器狩り:死刑囚のほか、監禁されている人も臓器強制摘出=カナダ国際医師組織

【大紀元日本5月28日】カナダで新たに結成された医師組織「臓器強制摘出に反対する医師の会」はこのほど、中国当局はこれまでに死刑囚の臓器摘出のほか、生きた法輪功学習者の臓器を強制摘出していると指摘した。同組織は中国で臓器移植を受ける患者に対し、「臓器を得ることで、一人の人間の死を招いた可能性がある」と警鐘を鳴らした。カナダのモントリオール・ガゼット紙(The Montreal Gazette)が5月18日に報道した。

同紙によると、この国際医師組織は、「国外の患者が中国で臓器を移植するには、監禁されている人の目の角膜や、腎臓、肝臓などを移植される可能性が高く、しかもこれらの臓器を強制摘出された人は死亡している」と警告、同業の医療関係者に対し、このメッセージを自分の患者に伝えるように呼びかけた。

報道によれば、トロント大学で5月17日に開かれた公開シンポジウムで、同組織は、「2000年から、中国当局は臓器入手の方法を変え、死刑囚のほか、監禁されている法輪功学習者の臓器を強制摘出するに及んだ」との見解を示した。

一部のカナダ人患者は適合臓器を待ちきれずに、中国に渡り、臓器移植を受ける道を選択している。そのことについて、同医者組織の発起人の1人、ワシントン在住の医者トステン・テリィ氏(Dr. Torsten Trey)は、「中国で臓器移植を受ける人は、もう1人の人間の死を招く可能性がある」と述べた。

また、同組織は、医科大学や、病院に対し、中国の医師と研究者などに対する臓器移植の技術指導は控えるべきであると主張し、医学誌などに対しては、中国で行った臓器移植に関する研究論文の掲載禁止を提案した。

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