香港当局の法輪功大量強制送還、曾慶紅・副主席の政治謀略か
【大紀元日本7月4日】6月24日から7月1日、香港当局が台湾や豪州、フィリピン、マカオなど各地の法輪功学習者約千人の入国を拒否し、強制送還した。現時点までに、約800人の台湾人法輪功学習者が含まれていることが確認できた。情報によると、法輪功学習者の入国を禁止するブラックリストの存在が浮上しており、その提供者は中国公安当局である疑いが濃厚であるという。背景には、中国共産党上層部の権力闘争があると専門家は分析する。香港法輪功学習者らが6月28日、法輪功迫害の首謀者として前国家主席・江沢民ら3人を民事提訴し、香港高等裁判所が訴状を受理したことから、「今回の集団暴力強制送還事件を操っているのは、香港の政治実務を主管する中国当局の曾慶紅・副主席であり、法輪功迫害の首謀者は胡錦濤・主席であると印象付けるための一石二鳥的な政治的策略」とし、法輪功への集団迫害は権力闘争の駒に使われていると見ている。
台湾法輪大法学会の統計によると、7月1日までに、台湾人学習者約527人が強制送還され、入国ビザ申請が却下されたのは271人、飛行機の搭乗を拒否されたのは20数人。香港を訪れようとする法輪功学習者は、国内の集団迫害を命じた江沢民・元主席などへの起訴を支援するとともに、現地の法輪功学習者が主催する合法的な抗議活動と人権団体が召集する「7・1デモ」に参加するのが目的。
また、香港税関は中国当局が提供した法輪功学習者の「ブラックリスト」を元に、強制送還を実行しているため、法輪功学習者でない人も、同姓同名の理由で送還されたという。被害者がメディアに陳情したことで判明した。
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