北京に押し寄せる直訴者、退役軍人急増

【大紀元日本7月20日】北京ウェブサイト「天網」によると、7月16日午後、北京に押し寄せる直訴者が急増し、馬家楼の周辺は数千人に達した。直訴者のほとんどは、福建省アモイ市のタクシー経営者と退役軍人だという。彼らは「人民を擁護し、腐敗に断固反対する」というスローガンを叫んでいたという。

直訴者の一人、劉学立さんは「天網」サイトに対して、16日午後、全国人大信訪局(直訴を受け付ける場所)に1000人あまりの直訴者が集まり、その多くが福建省アモイ市のタクシー経営者と退役軍人であることを明らかにした。

劉さんによると、天安門から新華門まで、至るところ警察が配備されていたという。馬家楼の東棟には多くの退役軍人幹部が集まり、一部は現役の軍服を着ている人もいた。西棟は一般人と農民で一杯だった。また、直訴者のひとり、霍金保さんによると、全人代信訪局のほかに、最高裁判所には1500人~2000人の直訴者がつめかけ、最高検察院には600人ほどの直訴者がいたという。

北京にいた「天網」サイト関係者・鄭大靖さんによると、17日午前4時ごろ、信訪部門に集まった大勢の直訴者を目撃し、異常事態が発生したと感じたという。

鄭大靖さんは16日、全人代信訪局前で保安員が黒龍江省からの女性直訴者に暴力を振るうところを目撃し、その場でシャッターを切ったが、現場の保安員からカメラを奪い取られそうになった。非常に危険な状況になり、その場にいた人権運動家・楊澤蓮さんがカメラを持ち出そうとしたが、保安員に連行され、事務所に連れて行かれた。そして、楊さんを解放するために、カメラ内の写真を削除することに合意せざるを得なくなったという。

「天網」サイトは9年間にわたり、曾全福氏、鄭会路氏、郭起真氏、周大計氏、左華安氏、呉全力氏、王淑蓉氏、鄭大靖氏、楊澤蓮氏、厳文漢氏などの人権活動家や、政権内部の人権擁護者らとともに、中国大陸の人権状況を改善するために努力している。

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