【ショートストーリー】胸襟を開いて父を許す

【大紀元日本8月21日】婉君は、十八年前に教えた学生だ。先日、幼い子を連れて私の家を訪ねて来た。二年前に結婚し、結婚生活はとても幸せなものだという。

婉君は、「私は結婚して子供ができてから、母親の偉大さが分かりました」と言い、続けて、「私は、学生時代には非常に自らを卑下し、父を大変に恨んでいました。それというのも、父は覇気がなく、正業に就かず、家庭の責任を負わず、家の経済的なものが全部母の肩に懸かっていたからです」と語った。

「このため、血気盛んで、若くて軽はずみだった私は、台北で働きながら勉強していた頃、家に帰りたいとも思わず、父に会いたいとも、話をしようとも思いませんでした。そんな中、母は、舅と姑の世話をし、その上、幼い3人の子の面倒を見なければなりませんでした。私の記憶では、母はまるで独楽のように身を粉にして一日中休む暇もなく働いていました。それでも、母が癇癪を起こすのを見たことがありませんでしたし、自らの苦しい境遇を恨むということもありませんでした。母は、逆境を素直に受け止め、黙々として天の不公平を受け入れていました」。

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