ファンタジー:個人タクシー「金遁雲」の冒険独白(番外編3-3)
【大紀元日本8月31日】老人は、鼻血をタラタラと流しながら、気丈にも「おまえたち居仲組の魂胆は分かっている!」と叫ぶと、若いやくざ者は「けっ!」とばかりに鼻白み、手下に合図を送ると一斉に送り馬を10ポンドハンマーで壊し始めた。
私は足早に土間に入り込み、ここぞとばかりに如意棒を物質化してやくざ者の鼻先につきつけ、一方で部屋の時間を急速に短縮する。そのとき、一匹のカブト虫がブーンとばかりに土間の明かりに惹きつけられて飛んで来た。すでにやくざ者の脳裏は、残存現象で混乱し始めている。
「あ、兄貴!カブト虫がいっぱいだ!!ひぃー!」と絶叫しながら、三下がハンマーを力なく乱舞させ始めた。「ば・・馬鹿!これはクワガタだ!それも日本のじゃない!台湾産だ!」などと訳の分からないことを口走っては、両眼を血走らせ、土間の玄関から転げ出るようにしていなくなった。
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