ファンタジー:個人タクシー「金遁雲」の冒険独白(番外編3-4)

【大紀元日本9月2日】何か和尚に面会する口実が必要なので、小僧を捉まえて「あの~私は中国からの帰国者で張という者ですが・・東北地方に残してきた先祖の霊を供養したくてやってまいりました・・どうしたら良いでしょうか?」と鎌をかけた。すると小僧は、一瞬瞳を輝かせると「こちらへどうぞ・・」と手招きして本堂へと私を案内した。

本堂へと通されると、すぐに本尊の銭洗い弁天らしき仏像が安置されており、その前に熨斗袋に入った「浄財」が、堆く積まれている。私が本尊の前で恭しく正座して待っていると、小僧が「菜単」(メニュー)のようなものを持ってきた。

「御香資」と書かれた本革張りのそれを開くと、「先祖供養」の欄に「一等席50万円・・商務席30万円・・・経済席10万円」などと書かれている。「すみません小僧さん!このお寺は何か航空会社と提携までしているんですか?ずいぶんと高いようですが。先祖供養というものは、信者の赤心でやるものではないのでしょうか?」と揶揄した。

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