書評:『とおい ところへ いきたいな』(モーリス・センダック著)

【大紀元日本9月25日】どこか遠いところへ、行きたいと思ったことはありませんか? 言葉をおぼえる前に月の彼方を指差したことを、おぼえておいででしょうか? ようやくお母さんのことや新しく生まれた赤ん坊のことなどを、考えはじめた子どもが遠くへいきたいと思ったのです。それは10才以前の子どもが出会う、初めての心の外側であったに違いありません。

主人公のマーチンは、おかあさんに聞きたいことがありました。さあ! それはどんなことだったのでしょう? でも、お母さんは、赤ちゃんをお湯に入れるのに夢中でした。マーチンは大決断します。「ぼくが きくことに ちゃんと だれかが こたえてくれる、とおいところへ いっちゃうから。」

マーチンは「とおいところ」をさがしに出かけます。途中で知り合った年寄りの馬と、すずめに「とおいところ」ってどこか知ってるかいと聞きました。すずめは「とおい ところって、じょうひんな ひとたちが すんでいるところですわ。」と言います。馬は「とおい ところとは、うまが ゆめを みられる ところです。」と言いました。すずめも馬もそう言って泣き出し、二人とも遠いところへ行きたいと言いました。

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