亡命した中国当局の幹部、国連難民認定される

【大紀元日本9月30日】中国山西省の行政幹部で国外に亡命した賈甲氏(56)=山西省科学技術専門家協会・元事務局長=は9月25日、国連難民高等弁務官事務所(下略・UNHCR)に難民と認定された。

賈甲氏は国連の決定に深く感謝の意を表し、「UNHCRが正義の見方になり、私を難民として認定したことは、UNHCRが中共政権に立ち向かい、中国人民の支持、世界民主の支持を表している」と述べた。同氏によると、難民証書を受領する際、国連の幹部は、「あなたは中国の民主のために国外に出た。我々はあなたを保護しなくてはならない。これからは、強制送還を心配する必要がない」などと話したという。

昨年10月に、観光客として台湾に入り、台湾政府に政治庇護を求めた同氏だが、台湾政府は彼の要求を拒否した。あれから、中国当局の圧力と妨害により、同氏は3度も強制送還の危険に遭った。1回目は台湾で、2回目はマレーシアで、3回目はインドネシアで、当時、これらの国の政府は、中国へ強制送還させようと考えたが、最終的に止めた。

それについて、賈甲氏は、「インドネシア政府は、私の強制送還に最も強硬だった。これらの民主国家の政府は、自分たちの行為は違法であると知っているのに、どうしてこうするのか。中共は背後で強い圧力をかけ、巨額の経済利益などを提供しているからである。中共は私の行く先々の道を封じ、先例を作ってはならないと必死になっている」と分析し、「国内では、知り合いの知識人の多くは、固唾を飲んで私の状況を見守っている。私が難民として認定されたことは、彼らを激励している。これは中共が最も恐れていることだ」と説明した。

また、賈甲氏は、「中共政権の崩壊は、胡錦濤温家宝の現政権の任期内に発生するはず。2008年北京五輪のカウントダウンは、中共崩壊のカウントダウンでもある」と断言、胡錦濤・主席と温家宝・総理に対し、中国民衆を率いて共産党と絶縁し、中国に新しい未来を導くよう呼びかけた。

賈甲氏は、「現在、多くの国民が、中共が民族、歴史、国家に招いた深い災難を気付き、共産党の罪悪を認識している。中共政権の暴政に対抗するため、中国人民は蟻(アリ)のように一致団結すれば、必ず独裁政権に勝ち、自由と民主を実現できる」と述べ、中国国民に向けて、勇敢に立ち上がり行動を起こすよう呼びかけた。

ニュージーランド在住の賈甲氏の息子は、父親が国外脱出してからの過程を振り返り、アジア諸国が期待する中国の民主発展への態度と立場を表したと指摘し、「中共の強い圧力と経済利益の誘惑などに遭ったこれらの国々は迷いの末、中共の指図通りに行動しなかった」と一定の評価を示した。

最後、賈甲氏は、「法輪功団体などの国内外の華人と民主活動家による救出と声援に感謝する。世界のすべての民主国家にも感謝したい」と話した。

(記者・呉雪児、翻訳/編集・叶子)
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