H5N1型鳥インフルエンザ・ウイルスが変異、人への感染力増強
【大紀元日本10月8日】米ウィスコンシン州マジソン大学分校のウイルス学者・河岡義裕教授の研究チームは、「パブリック・ライブラリ・オブ・サイエンス」の学報で、H5N1型鳥インフルエンザ・ウイルスの一部たんぱく質が変異したことを突き止めた研究報告を発表した。変異したウイルスは、人類及び哺乳類動物への感染力が強くなり、しかも、この新型のウイルスはすでにアフリカおよび欧州大陸の広い範囲で発見されているという。
ウイルスの環境適応力が増強、低温増殖が可能に
報告によると、鳥類の体温はおおよそ41℃である。一方、人体の体温は約37℃、鼻および咽喉部の温度が33℃しかないため、鳥インフルエンザ・ウイルスの生存・増殖には適していない。しかし、変異したウイルスは低温に対する適応力が高くなったため、人体の上部呼吸道で生存・増殖が容易になり、より人体に感染しやすくなった。
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