【ショートストーリー】意地悪な風水師

昔、性格の悪い風水師がいた。彼の占いはよくあたったが、あまり人に対して親切にすることはなかった。彼は古文書に書かれている伝説の龍脈(*)を見つけるため、長い間旅を続けていた。

 カンカンに照りつける太陽の下で、崖を上り、岡を越えて歩きつづけた風水師は、喉の渇きを覚えた。彼は人里離れた山奥に、こぢんまりとした一軒家を見つけると、急いで駆けつけて扉を叩いた。

 家の中から一人の老婆が顔を覗かせると、風水師は汗を拭きながらすかさず言った。「おばあさん、水を一杯くれませんか?」老婆は、風水師の真っ赤な顔と、暑さで首の静脈が浮き上がっているのを見ると、「お待ちなさい」と静かに言い残し、ゆっくりとした足取りで家の中に引き返した。

▶ 続きを読む
関連記事
掃除機の音に怯え、震えてしまう子犬。ネット上で見かける「掃除機を大声で叱りつける」といった間違った対処法は、実は恐怖心を煽るだけだった?犬の優れた聴覚や感覚過負荷のメカニズムを解説し、愛犬と掃除機のあいだに良い印象を育む段階的な慣らし方を専門家が紹介します。
いお茶やコーヒーをそのまま飲む習慣に注意。非常に熱い飲み物とがんリスクとの関連を研究が示しました
唐代の奇書『酉陽雑俎』を手がかりに、未知を排除せず包容する中国文明の精神と世界の広がりを描き出す。古人の謙虚な姿勢から学ぶ
目のかすみ、ドライアイ、まぶたのけいれん。強いストレスが目に現れる仕組みと、見逃したくないサインを紹介します
AIに思考や執筆を任せることで、私たちが失っているものとは?アマゾンの6ページ文書文化に象徴される「苦労して考えるプロセス」の重要性を紐解き、AI依存が招く思考の均質化や認知的オフローディングの罠、そして主体性の喪失に鋭く迫る必読論考。