マカオ返還8年、民主求める大規模デモ

【大紀元日本12月24日】12月20日、マカオは中国に返還されてから8回目の記念日を迎えた。この日、「新マカオ学社」の主催で、「腐敗に反対、民主民生を求める」という大規模なデモを行った。今回のデモは返還してから初のデモ。主催側の発表によると、3千5百人がデモに参加し、立法会(議会に相当)の議員である呉国昌氏、区錦新氏がデモに参加したという。

同日午後1時半、デモ参加者は黒沙環三角公園で集まり、一時間半集会を開き、同3時から、デモ行進スタート、マカオの中心街を通り、終点目的地のマカオ政府所在地付近の南湾湖イベントセンターに向かった。マカオ政府所在地付近で、デモ行進は二回ほど、警察に進行を阻止されたが、最終的には同6時に、デモ行進はマカオ政府本部に到着、そして請願書を手渡した。 

立法会議員の呉国昌氏は、「このようなデモを通じ、独裁統制は社会の安定になるという考えが世界に逆行していることを認識してほしい。北京政府、または次回の行政長官の候補者にマカオ民衆が求める民主を応えてもらいたい。マカオにとっては、これからの2年間は民主活動がとても大事なことで、今日は予想以上の参加者が集まり、とても励みになった」と述べた。

大学生の参加者も少なくない。学生らはマカオでの23条の立法について、成立したら、言論の自由が奪われることになってしまい、マカオの将来はなくなるだろうと反対する。

「23条は要らない」プラカードを持った参加者(大紀元)

中高年層の参加者は、不法滞在者が年々増え、景気がよくても、仕事が奪われ、給与も抑えられている。不法滞在者の取締りを実行しても、業者の雇う側と政府官僚の腐敗関係で、効果はない。不法滞在者への取締りを強化し、廉潔な行政を強く求める。

「マカオの腐敗政府をサポートする共産党に強く抗議する」というプラカードを高く掲げた譚氏は、背後に腐敗だらけの共産党による容認とサポートがあるから、マカオの官僚腐敗は深刻な事態になったと強く非難した。

「マカオの腐敗政府をサポートする共産党に強く抗議する」プラカードを持った参加者(大紀元)

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