【神韻芸術】米娯楽紙、神韻の魅力を詳細報道

【大紀元日本1月3日】新唐人テレビ主催のホリデー・ワンダーズは12月19、20日、国ノースカロライナ州の最大都市であるシャーロット市のオーエンス劇場(Ovens Auditorium)で2公演を行った。人気上々の様相からして、この公演はシャーロット市民に東洋文化への探求志向を満足させたようだ。米国の東南で著名な文化・娯楽・レジャーの週刊紙『クリエーティブ・ローフィング』(Creative Loafing)はシャーロット市で行われたホリデー・ワンダーズを詳しく報道した。本稿は、同紙の報道の概要をまとめた。

シャーロット市の特色の一つは、知識人や創造力のある人材をこの都市に引きつける独特な資産として、文化を考えている。

絶景のバック・スクリーン

公演の幕を開けると、舞台の背景は光り輝き、高山や流水、鳥の声や花の香り、至るところも美しくて、いちいち目を留める暇もない数々の絶景である。

ハイ・サイエンスによって製作された3Dスクリーンは、初の演目『創世』の中でその奇抜さが完璧に表されている。そして、振付師・李維娜氏が舞台の設計を繊細に行ったので、盛唐への謳歌をうまく表すことができたのである。作曲家・玄同氏の音楽も舞台の壮麗を増し、また『善の一念で仏縁を結ぶ』にも少なからぬ色彩を加えている。

華麗で絶妙なる民族舞踊

観客の目に最も鮮明に映るのは、『黄梅咲く』という演目。ステージ上のダンサーたちは頭上の帽子を取ったかと思うと、すぐ綺麗な橙色のハンカチに変えてしまい、それを軽妙に空中を舞わせることで、春が大地に戻り、百花が咲き乱れ、万物が甦ってきた景色を巧みに表現した。モンゴル族の『茶碗を載せる舞い』で、ダンサーたちは何枚も積み上げた茶碗を頭に載せながら軽快な足取りで舞う。『清の韻』では、透き通ったような可憐な緑色の扇子に、観客はすっかり魅了される。『満族舞い』では、気品あふれる女性らが「植木鉢の靴」と呼ばれる10センチほど高い靴を履いて蓮の花のようにゆっくりと舞うが、体の姿勢を少しでも変えたところで限りない魅力を生んでくるのである。

男性ダンサーたちも独特な風采を示している。『草原の牧歌』は生命力がいっぱいで、馬を放牧する少年たちは勇壮活発で颯爽としている。疾風の如く走っている馬の足音に伴いつつ少年たちは馬に跨ってモンゴルの大草原を疾走している。男子の迫力と勇壮が巧く表現されている。『善の一念で仏縁を結ぶ』はおそらく振付師・任鳳舞氏の創作したもっとも繊細な現代の踊りであろう。お寺の神殿で雨宿りする2人のモダンボーイは、善の一念が現われたため仏縁を結んだ話であるが、踊りの中でクリスマス的な愉快で暖かい雰囲気が自ずと溢れている。

意気軒昂たる太鼓

演出の前半終了時と演出の終了時に、幕が徐々に降りるに伴って、ステージでは雷が鳴る如き太鼓の音が鳴り響き、逞しいその勢いはまるで宇宙も揺るがされているように感じる。これは天来の一筆と言って過言ではない。『大唐の太鼓使い』では、太鼓使いたちは、輝かしい黄金色の軍装を身に纏っているので、本当に目を驚かせるものだ。『威風堂々たる太鼓』では銅製の太鼓を叩き、男性は燃え上がるような橙色の衣装で、女性は艶かしい青と白の服を身にしているので、その組み合わせは絶妙な創意である。

真理を伝え、心に染み渡る歌声

歌手・曲楽氏の抑揚ある歌声は良知を呼び起こしている。「網はすでに一面に開けており、速やかに真相を探そう。真相を知ればこそ救われる」。歌手・黄碧茹氏の歌は再度駄目を押す。「真相を知ることは貴方が久しく待ち望んでいた嘱託なのだ」。

2人の歌手は歌の中でみな悪者に悪行を放棄し、新生に向かおうと勧める。曲楽氏は、「悪行を働く者よ、真に帰すことによって自由が得られる」と歌い、黄碧茹氏は歌の中で「神は悪者にひとすじの希望を与えている。目覚めればこそ魔の呪から逃れられる」と呼びかけている。これでは、中共が必死にこの公演を阻止する理由が明らかになる。

「真・善・忍」を貫く

踊り『覚醒』は、「真・善・忍」を修める温厚で善良なる修練者が人々に法輪功の真相を伝えたため、中共の警察にめった打ちされる。悪者の暴力に対し、人々は従来の沈黙を破り立ち上がって正義と善良を守る。

ホリデー・ワンダーズは中国5千年の正統文化を見事に復活させた。中国大陸を統治する中国共産党政権は、祖先の遺産を忘却することを人民に強いている。中国国内だけではない、海外においても中国大使館が神韻芸術団の公演を妨害しようとしている。しかし、文化を資産と考えるシャーロット市の住民らは、そうした妨害と卑劣なやり方ととらえ、さらにも増して熱い情熱をもって神韻芸術団の舞台をこよなく愛した。

(記者・夏瑞希、翻訳・小林)