人権聖火、米国到着

【大紀元日本4月2日】法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)の人権聖火は29カ国をリレーしたのち、3月29日にアルゼンチンから米カリフォルニア州サンノゼ市に到着した。サンノゼのチャック・リード市長および政治要人らは同日正午に芸術センターで開催された人権聖火引き継ぎ式に参加した。多くの政治要人や人権団体の代表が発言し、メディア聴衆の関心を集めた。

米国の第10大都市サンノゼ市は少し前に、市の人権委員会は「人権聖火を支持する」決議案を全会一致で可決した。決議案では、中国共産党(中共)政権は五輪開催権を取得後、国内の人権改善がなく、かえって悪化したことを指摘し、中共政権は強制労働収容所に数百万人の民主活動家、労働団体、クリスチャン、法輪功学習者および無実な公民を監禁し、彼らから臓器狩りし売買をしていると示している。決議案は、オリンピック憲章で「あまねく基本道徳原則を尊重し、人間性の尊厳を保護する平和社会」を強調し、「如何なる種族、信仰、政治、性別などの形式の差別は、オリンピック精神に反する」と呼びかけた。

リード市長は、今回の活動を通じて、中国にはまだ多くの人権侵害があり、そのことに関心を寄せてもらうことが非常に重要だと示した。市長は「国際社会に対し、中国人民はいまだに人権がなく、中共政権は民主を尊重しない。私は民主自由人権を愛する米国民衆と一緒に声を出すことを誇りに思い、他の国々にもこれらのものを享受できるようにしたい」と語った。

一方、CIPFGスポークスマンのアリ・センチュリオン氏は会場で、1人の中国人ジャーナリストと、臓器狩りに関係した医師の妻が、中共が法輪功(ファールンゴン)学習者を対象に生きたままに臓器摘出し売買したことを明らかにしてから、各国政府関係者、弁護士、医師、宗教リーダーおよび人権活動家などの有識者300人以上が、2006年4月にこの調査連盟を設立したことを述べ、主旨は、調査連盟が大陸入りし、法輪功迫害について独立且つ妨害されることなく調査し、この迫害を制止するものだと説明した。

開かれた人権聖火引き継ぎイベント(大紀元・馬有志)

センチュリオン氏は、CIPFGを設立して数ヵ月後に、カナダ政府元閣僚のデービッド・キルガー氏および著名の人権弁護士デービッド・マタス氏が独立調査報告を発表し、臓器狩りの犯罪は実在する結論を出した。少なくとも41,000人の法輪功学習者が臓器狩りのために殺害され、彼らの臓器は臓器移植市場で高値で売買されていたことを明らかにした。これらの犯罪はドイツの医師がユダヤ人に対する大虐殺ののち、医学における倫理道徳への侵害がもっとも深刻なものとなった。マタス氏は中共が犯したこの犯罪を「地球上でこれまでにない邪悪」だと呼んでいる。

センチュリオン氏は、国連拷問問題専門家マンフレド・ノーワク氏が2007年3月に中国訪問後発表した報告によると、これまでに調査した臓器狩りが事実であることを実証したという。ノーワク氏の調査報告の中で、中国で拘束中の者への拷問の3分の2が法輪功学習者に強いられ、法輪功への迫害は中国国内において、もっとも広範囲にわたり、もっとも残酷な迫害だと強調した。ノーワク氏は、保守的な数字からみた場合、中国強制労働収容所には少なくとも20万人の法輪功学習者が監禁されていると示唆した。

センチュリオン氏は、CIPFGを設立してから、中共当局がこれまでに国連憲章および人権宣言を含む国際公約を破いた数々を指摘してきた。また、法輪功(ファールンゴン)のほかに、チベット族、クリスチャン、ウイグル族、ジャーナリスト、異見者、人権弁護士および人権活動家なども中共による残酷な迫害を受けていることを強調し、さらに、中共は人民を虐殺するミャンマーとダルフールの独裁者を支援していることを指摘し続けた。

センチュリオン氏は、さらに、中共は国際オリンピック委員会に対して人権改善する約束を果たしていないことを指摘し、CIPFGが発起したグローバル人権聖火リレーは平和的、非暴力的なやり方で、中国の人権に関心を寄せているすべての個人および団体が正義の声を出し、2008年北京五輪開催する前に法輪功への迫害を止めさせるためのプラットフォームであると示した。

センチュリオン氏は、「1936年、世界はナチスの宣伝にだまされ、五輪開催する前にナチスと共に労働収容所を見学したときに、監禁されている者はすべて強盗暴力団などの犯罪者と紹介された。当時一部の選手および関係者はユダヤ人集中収容所から、ユダヤ人たちが監禁される事実を明らかにするように求めたが、無視された。今日、大量虐殺の罪および人道に反する罪は中国で、今尚起きていることは疑う余地もなく、われわれは正義のために公平なことを言うべきで、歴史の悲劇を繰り返さないようにすべきだ」と訴えた。

センチュリオン氏は集会に参加した人々に対して、中国人民に寄せた強い関心に感謝の意を述べ、人々の継続な努力は中国人民が待ち望んでいた夢、すなわち、人権を勝ち取ることができると示した。

人権聖火は4月5日にサンフランシスコに到着し、大型のイベントが予定されている。

(記者・張芬/呂海、翻訳/編集・余靜)
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