【漢詩コーナー】遊子吟(唐・孟郊)

【大紀元日本4月21日】昨年の今頃、パーキンソン病を患っていた知人が亡くなりました。実はこの知人、数年前に最愛の息子さんを事故で亡くしており、その一月後に会ったときの変わりようといったら……。多少不自由ながらもしっかり自分の足で歩いていたのが、電動車イスに変わり、髪は真っ白で、好きだったジョークも出なくなっていました。この『遊子吟』を詠ずるたびに、その知人を思い出します。

遊子吟  唐・孟郊

慈母手中線  慈母 手中の線

遊子身上衣  遊子 身上の衣

臨行密密縫  行(こう)に臨みて 密々に縫う

意恐遅遅帰  意に恐る 遅々として帰らんことを

誰言寸草心  誰(たれ)か言う 寸草の心

報得三春暉  三春の暉(き)に報い得んと

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