グローバル人権聖火、米メリーランド州に到着

【大紀元日本5月11日】世界5大陸で伝達している「グローバル人権聖火リレー」は5月8日、米メリーランド州のアナポリス市に到着、ロイヤーズ・モールで受け継ぎ式が行われた。モイェア市長は当日を「アナポリス市人権の日」と認定した。その代理人が主催者のCIPFG褒章状を授与した。州の議員、市議会議員、教会の牧師などが式典に出席、応援演説などを行った。

モイェア市長は褒章状で同市を代表して、同人権聖火リレーへの支持を表明、この活動は「オリンピックとジェノサイド犯罪が中国で同時進行してはならない」とのメッセージを全世界35の国の100以上の都市(注、同リレーの経由都市)に発信していると述べ、市民に向けて、中国とチベットで発生している人権弾圧を制止するための声援を呼びかけた。

サム・シュロップシャ(Sam Shropshire)議員が声援演説で、「中国は国連人権条約の署名国だが、遵守をしていない。オリンピック招致の際に人権改善の約束を交わしたが、現には、当局がジャーナリスト、宗教信仰団体、人権弁護士、政権異議者を弾圧している。このことに、我々は非常に憂慮している」と述べた。

受け継ぎ式に参加したサム・シュロップシャ議員(大紀元)

今年60歳のシュロップシャ議員は18歳のときから人権推進活動に携わってきた。「国際キリスト教徒団結連盟((Christian Solidarity International)」米国支部の主任を務めたこともあり、アムネスティ・インターナショナルや、米議会外交委員会、国連人権専門家と協力して、宗教の自由を推進してきた。

同州の州議員、少数党のリチャード・ソッシ副党首は式典に参加した。同議員は演説で、中国での深刻な環境破壊や、囚人の臓器の強奪、チベット人への弾圧、不良製品の輸出などの問題を挙げ、米国が反対の声を十分に発していないと指摘した。

リチャード・ソッシ副党首が式典に参加した(大紀元)

キリスト教教会のアングラ・シェプド牧師は、中国当局による人間の臓器を強制摘出・売買したり、中絶を強いたり、避妊を強制したり、環境を深刻に破壊したりする行為は皆、オリンピック憲章に違反していると指摘、ブッシュ大統領がオリンピック開会式に参加するのは、非常に残念なことであると述べ、「経済利益が人権問題より優先されていることは、人類の恥である」と語った。

現地の法輪功修練者が式典現場で臓器強制摘出の模擬再現を行った(大紀元)

チベット人は人権聖火のトーチを手に、「我々チベット人は中国共産党を好きになったことがないだが、中国国民を愛している」と発言した(大紀元)

(記者・イーピン、翻訳・編集/叶子)
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