四川省汶川県、M7.6度の地震発生

【大紀元日本5月12日】中国四川省汶川県で5月12日午後2時28分頃、マグニチュード7.6の地震が発生した。被害の状況はまだ判明していない。

中国地震局の公表によると、震源の場所は北緯31度、東経103.4度。

米国地質調査局の測定によると、今回の地震の規模はM7.8度。震源は四川省成都市北西部92キロの地点、震源の深さは29キロ。北京市との距離は1545キロ。

日本気象庁は、地震の規模はM7.9、震源の深さは約10キロと推定した。

一部報道によれば、成都市内には大きな被害がないようす。また、北京市、上海市、香港、バンコク、ベトナム首都ハノイでも、揺れが感じられたという。北京市の通州地区では、直後にM3.9の地震が観測されたとの情報もある。

BBC中国語ネットは、北京市と上海市では高層ビルから避難する人もいる、と伝えた。

汶川県は四川省のチベット族羌族自治州に所属、パンダの自然保護区も県内にある。

新唐人テレビの記者が震源地周辺地区の農民から得た情報によると、地震当時、皆が屋外に逃げ出し、建物が揺れていたのが見えた。また、田んぼの水が波紋を起し、屋根から瓦から落ちてきて、窓ガラスがガタガタ揺れていたという。

(翻訳・編集/叶子)
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