大紀元時報

四川省でシェールガス採掘による人工地震?死者の報告あり

2019年02月26日 18時01分

中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。シェールガス採掘が誘発した「人工地震が原因」として数万人の住民がデモ行進し、現地政府に強く抗議している。

政府庁舎には数百人の住民が鉄製の柵を押し倒し破壊しようとしたため、治安部隊との摩擦が起きた。現地政府は25日、地震の多発とデモを受けて採掘を一時停止したと発表したが、住民は「遅すぎる決定」として抗議を続けている。

大紀元の取材に答えた栄県高山鎮住民・陳さんは、23日3時、24日5時、25日の8時と13時に強い揺れを感じたと述べた。「たくさんの人が死んだ。高山鎮では家が倒壊して2人が死亡し、山間部でも2人死んだ」「報道が規制されている。私たちは助けを求めている」

高山鎮の住民・趙さんによると、1人は揺れに恐怖を感じて飛び降りて死亡し、もう1人は落下物が当たり死亡したと述べた。地震発生地域は道路が封鎖され、消防隊も入れず、撮影も禁止されているという。

別の住民はラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、自貢市では2018年9月にシェールガス採掘が始まって以来、地震が相次いでおり、住民は政府に苦情を申し立ててきたが、政府は対応していないという。「多くの家屋が倒壊した。当局は、報道機関が住民を取材することを許可していない」と述べた。

住民の李さんによれば、村民たちは当局に対する激情、恐怖のさなかにあり、耐震性が低く倒壊の恐れのある家屋には入れずにいる。頻発する地震は、2008年5月、M8.3を記録し6万9000人の死者を出した四川大地震を思い起こさせているという。

四川省自貢市栄県で被災した家屋(被災者提供)
四川省自貢市栄県で、地震発生により屋外へ避難する児童たち(被災者提供)

2016年4月、四川省政府は「シェールガス産業発展実施計画」を発表し、シェールガス産出量を年間35億立方メートルを目標に掲げた。現在、同省では25億立方メートルを超え、そのうち地震の頻発が確認されている自貢市では年間5億立方メートルを産出している。

シェールガスは、メタンを主成分とする有機泥が含まれる天然ガスの一種。自貢市栄県のシェールガス埋蔵量は中国全土の6分の1を占めるとされている。

四川の地質学者・範暁氏はRFAに対して、地震はシェールガス採掘による可能性は否定できないと述べた。「採掘前、地下に注水するため、このプロセスが地震を引き起こすとされている」。同氏によると、注水は断層に変化をもたらし、断層の活動を促すことになるという。

いっぽう、四川省地震局や他の中国地震専門家は、震源深度は約5キロメートルで、人間の鉱業活動が届かない深さで発生しており、関連性は低いとみている。

(編集・佐渡道世)

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