四川大地震:発生から80時間以上経過 専門家が伝染病の発生を警告
【大紀元日本5月17日】地震災害救援のリミット72時間が過ぎ、四川大地震から80時間以上が経過した。伝染病専門家は、被災地でのコレラ、赤痢等の蔓延が、第2の大量死を招くと懸念している。香港紙「太陽報」が伝えた。
伝染病専門家の労永楽氏によると、四川大地震の特徴は、負傷者に老人、弱者、子供が多いことであり、多くの死傷した児童が未だ瓦礫の下敷きになっているため、伝染病が拡散し易い状況にあるという。労氏は、「もし子供たちの誰かが伝染病に感染していたら、一緒に下敷きとなっている子供にも感染してしまうだろう。麻疹、水痘等は空気中で広がるため、さらに感染し易い」と述べている。
遺体は水源汚染の原因とはならないが、ゴキブリなどの害虫を引き寄せてしまうため、病毒が拡散するリスクが増加する。遺体に消毒液を噴霧する人もいたが、泥や遺体の有機物質が、その消毒作用を相殺してしまうという。
関連記事
7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもたちを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。