四川大地震=倒壊する校舎、疑問視される建設基準

【大紀元日本5月21日】四川大地震で、多くの学校校舎が倒壊したことについて、この地区の建築基準に対する疑問の声が上がっている。

M7.9の地震により、都江堰市聚源鎮にある聚源中学校の校舎が倒壊し、900人以上が下敷きとなった。同校舎の瓦礫からは15日までに、60人以上の遺体が収容された。また、綿陽市でも学校が倒壊し、1000人以上の生徒が行方不明になっている。震源地周辺の一部の学校は廃墟となり、死傷者の統計が困難になっている。

ロサンゼルス・タイムズ紙の報道によると、都江堰市では少なくとも8つの学校が全壊し、何百人もの学生が生き埋めとなった。校舎が全壊した原因について、建物の老朽化や設計、劣った建築技術、劣悪な建築材料などが挙げられているが、はっきりとはまだ分かっていない。

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7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもたちを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。