Sストーン発言、中国メディアが歪曲報道

【大紀元日本5月31日】米女優シャロン・ストーン四川地震について、「これは(チベット問題の)因果応報ではないか」と発言したことが、中国メディアに歪曲報道され、中国国内で大きな波紋を呼んでいる。

 先日のカンヌ国際映画祭に出席したシャロン・ストーンは、香港メディアの取材に応じ、四川大地震について、コメントした。

「中国人による、チベット人に対するやり方はよくないと思っていたの。なぜなら、誰だって他の人に対して冷酷になるべきではないと思っているから。だから、私はずっと(チベット問題に関して)関心を持ち、自分には何ができるかをずっと考えていたの」

「そして、私がずっと考えていたのは、私たちはオリンピックに対してどう対処したらいいの?ってこと。なぜなら、彼らは私の親友、ダライ・ラマに対して友好的ではないから。」

「そうしたら、地震や様々なことが発生したわ。私はその時、『これって、因果応報じゃないかしら。もしよくない事をしたら、自分に悪いことが降りかかってくるって言われるよね』と思ったの」。

シャロン・ストーンはしかし、チベット慈善基金会から、四川大地震の被災者たちを支援する計画があるという手紙を受け取り、考えを改めたという。シャロン・ストーンは、「彼ら(チベット人たち)は、(四川に)助けに行きたいんですって。私は、泣いたわ」と述べ、「これは、私にとってとても大きな勉強になった。時には、頭を垂れて、他人に奉仕してあげなければならない時があるのね。その相手が、たとえあなたに不親切であったとしてもね」と率直な心情を語った。

それに対して、中国や香港メディアは、シャロン・ストーンが大地震について、「これは因果応報じゃないかしら」「面白かった(interesting)」と述べたと歪曲し、他の発言内容を削除して盛んに報道し、彼女を批判した。また、チベット慈善基金会が被災者救援を計画していることにはまったく触れられていなかった。

元々、シャロン・ストーンは、チベット人が被災者を救援するその寛容の心に自分が感動したことを述べており、「自分に良くないことをした人も、助けてあげる」という精神を学んだことが、「面白かった(興味深かった)」とコメントしていたのである。

中国メディアによる歪曲した報道が中国国内で出されると、大きな波紋を引き起こした。シャロン・ストーンがイメージキャラクターを務めるクリスチャン・ディオール(Christian Dior)製品の不買運動を求める声が国内で勃発。それを受け、同メーカーの中国広報部は、国内でのシャロンの広告写真を全部撤去すると表明した。

また、中国の映画館チェーン最大手UME社の創始者は、シャロン・ストーンの発言は不適切とし、「今後、彼女の中国市場での活躍は難しいだろう」と述べ、同社のシネコンではシャロン・ストーンの出演作品を上映しないことを明言。

シャロン・ストーンのコメントの一部しか知らされていない一般の中国人は激怒し、彼女を批判するコメントがネットに相継いで掲載されている。

「シャロン・ストーンは、地震で亡くなった人たちに謝るべきだ。多くの人にこの件を知らせて、彼女の意見は間違っているということを彼女に分からせたい」。

一方、シャロン・ストーンの全部の発言内容を知ったインターネット利用者は「自分が好きではない相手にも、愛の精神を抱かなければならないという寛容の精神を表現している」と称えている。

シャロン・ストーンの発言は、You Tubeでアクセス数75万回を超えた。

(記者・田清、翻訳・叶子)
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