仕事と私事のネット利用、両立するのは・・・難しい?

【大紀元日本7月18日】仕事中に私用でインターネットを使うと、周りからはついサボっているとみられがちだ。しかし、米研究によると、一般社員から管理職まで、ほとんど全ての人が仕事のパソコンを私用に使ったことがあるのが実状のようだ。これまで仕事中のネット利用はマイナスとされていたが、その定説に疑問を投げかける研究結果が米ジャーナル誌「ネット心理学と行為(CyberPsychology and Behavior)」に掲載された。

米オハイオ州立大学のケリー・ガレット教授(Kelly Garrett)と、カリフォルニア大学のジェームス・ダンジガー教授(James Danziger)は、仕事中にネットを私用に使えば、社員の仕事の能率が上がることもあると主張する。同教授によると、社員が会社のパソコンを使って私用を済ますことができれば、仕事と生活のバランスが取れることになり、彼らがより仕事に専念することができるという。

ガレット氏らは報告の中で、社員がウェブにアクセスできないようにフィルターをかけることは、社員の不満を促し、仕事の能率も下がるだろうと述べている。

「ネットによる怠慢(cyberslacking)」をテーマにした研究は、1,024人から得たアンケート調査の回答をもとに行われた。ガレット氏は、ネットを私用に使う社員の動機や社員のタイプ、また仕事への影響など、今後より詳しく研究していきたいという。