大地震再来の可能性について、中国当局が記者会見

【大紀元日本9月8日】中国国務院新聞弁公室(国新弁)は9月4日、記者会見を開き、四川地震とその被災損失状況を報告した。記者からは、今年9月に中国西南地域(青蔵地区)で、マグニチュード(M)7-8の大地震があると予報した海外メディアの報道について意見を求められた。これについて、中国国家汶川地震専門家委員会の馬宗晋主任は、青蔵高原の東側において地震が多発しているが、9月から10月の間にM7-8の大地震が発生するとは限らないとした。また、当局は新しい地震の情報を収集するために観測を強化しているとコメントした。

新華ネットによると、今回の記者会見には中国国家四川大地震専門家委員会の馬宗晋主任のほか、副主任・史培軍教授、董樹文研究員も同席した。

馬主任は、大地震再来の予測は難しい問題だとコメントした。馬主任は、四川大地震が発生したばかりで、汶川の北部および南部においても、3ヶ月のうちにM6級の地震が多発しているし、少し離れたチベットの中部から東部においてもM6~M7の地震が発生したとし、これらの情報は、青蔵高原の東側においても、地震発生する可能性を示しているが、9月あるいは10月に青蔵地区において、さらに大きい地震が発生するとは断言はできないとコメントした。

(翻訳/編集・余靜)
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