有毒粉ミルク被害者家族らがHP立ち上げ、提訴する構え崩さず

【大紀元日本12月21日】中国有毒粉ミルクの被害者によると、浙江省衢州医院で手術を受けた腎臓結石乳幼児だけでもすでに千人を超え、被害を受けた乳幼児の多くは病状が改善していないことが明らかになった。病院は無情にも無料治療のサービスを中止したため、高額な借金を負った親もいるという。こうした事態に対し、被害者の親たちは訴訟を起こす考えだ。当局からの圧力は、被害者の親たちが立ち上げたホームページ「結石赤ちゃんの家」にも及び、3日連続で外部からの妨害を受け続けたという。有毒粉ミルク事件はまだ終わっていない。ラジオ自由アジア(RFA)放送局が伝えた。

今年9月に有毒粉ミルク事件が発覚してから、被害者は中国全土に波及し、企業や政府の責任問題についての進展はなく、事件の処置を巡って紛糾は続いている。当局が提出した賠償計画は掛け声ばかりという被害者たちの不満の声が上がっている一方で、当局は被害者たちが法律に則り訴訟を起こすことを懸念し、妨害し続けている。

そのほか、被害者たちが立ち上げたHP「結石赤ちゃんの家」のサーバーは、最初は国内のものだったが、妨害を受け、十数回にわたり強制的に閉鎖され、サーバーを3度も変えた。関係者によると、最終的にサーバーを海外へ移したが、妨害が絶えることはなかったという。HPの発起人の1人である趙連海さんは12月14日、「われわれのホームページに3日連続で大量の迷惑メールが来ているため、このホームページに入るのは非常に困難になる」と訴えた。

趙さんによると現在、中国大陸の大部分の地区の病院で、腎臓結石に罹った乳幼児への無料治療範囲を狭めたため、腎臓結石により腎臓に水がたまる症状や、血尿などの疾患についてはすべて有料になったという。

浙江省に在住する楊歓ちゃんの病状は深刻で、親の楊勇さんは、全身が管だらけで見るに堪えないと訴え、楊ちゃんの治療中の写真を提供した。楊さんは「子供は9月18日に入院し、27日間病院にいた。しかし、結石が取れたらすぐに退院させられたにもかかわらず、カルテには両腎臓に水がたまり、尿管両方が拡張していると記されている。しかも、次回からの診察は実費になると言われた」と嘆いた。

楊さんによると、病院側としては結石が見つからないから規定の無料治療から外れるとしているが、ある医師によると、実際には、これらの病状の80%は腎臓結石がもたらしたものであることを明らかにした。しかし、病院側として、これらのことは公にすることはできないという。

病院側は、患者は有毒粉ミルクとは無関係だという見解を示しており、さらに病院と衛生局の間で医療費負担について責任の擦り合いをしていることに、楊さんは、強い憤りを感じたことを明らかにした。中国衛生部は9月中旬にすべての腎臓結石に罹った乳幼児患者に対して当局が無料治療を行なうと発表したが、実際は、医療費を負担している病院もあれば、薬を患者に与えたのち政府に請求する病院もある。

実例として、南寧市のある双子の乳児の腎臓結石は6ミリと7ミリの大きさだったが、どこの病院も受け入れなかった。ようやくある婦人保健病院が診察したが、最初は1日400~500元(約5600~7000円)だったが、のち、1日千元(約1万4千円)の治療費が請求された。病院側は結局、国に請求できるにもかかわらず、親たちに請求しているのは、不正請求に等しいという批判が親たちから上がっている。

有毒粉ミルク事件は発覚してからすでに3カ月が経っている。病院側の不正、患者の病状の隠蔽などで、多くの親は政府当局に失望し、訴える気力もなくなったという。前出の趙連海さんは12月21日に被害者の家族を集め、国に対して法律に則る訴訟を起こすことを継続することを含み、今後の実務の打ち合わせを行なうと明らかにした。趙さんは、手術が必要としている多くの子供は貧困な家庭が多いと示し、「国は腎臓結石患者のための基金会を作ろうとしていないので、わたしたちは自分たちで基金会を設立する」ことを明らかにした。

趙さんは今後も「三鹿粉ミルク」に対する訴訟は続けるとし、「聖元粉ミルク」社に対しても訴訟を起こす考えを示した。

(翻訳編集・余靜)