四川大地震から1年、依然報道規制=連行された英紙記者明かす

【大紀元日本5月10日】四川大地震から一年。現地に入り、震災地の現状を取材をする外国メディアの記者が公安当局に暴行・強制連行される事件が多発した。そのうちの一人、英紙「インデペンデント」の記者は自らの体験を報道にて明らかにした。

同紙の記者クリフォード・クーナン(Clifford Coonan)氏は5月初めに、被災地を訪れ、欠陥建築の校舎に下敷きされ亡くなった子どもたち、その責任追及の声が封じられ怒り心頭の親たちを取材しようとしたが、中国の公安当局に逮捕された。同記者は5月7日の報道で、その経緯を明らかにした。

四川大地震の発生地・聚源地区で、警察は私に「個人的な訪問・談話を禁止する」「いまは、敏感な時期なのだ」と告げた。これは私が一人の記者として職務を果しているときに、警察に勾留された原因である。

▶ 続きを読む
関連記事
7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもたちを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。