弟子規/大紀元

【弟子規】第一単元

【大紀元日本6月1日】

第一單元

【原文】 音声: 

弟子規,聖人訓:

dì zǐ guī, shèng rén xùn

首孝弟(※),次謹信;

shǒu xiào tì, cì jǐn xìn

汎愛眾,而親仁;

fàn ài zhòng, ér qīn rén

有餘力,則學文。

yǒu yú lì, zé xué wén

【注】

・弟:=「悌」(tì)。兄を敬愛すること。年長者に心から仕えること。

【現代中国訳】

《弟子規》是古聖先賢教導人們的道德規範。其中最重要的是對父母孝順,對兄弟友愛;其次是做人做事要嚴謹且誠信。愛護天下眾人,並且多親近有仁德的君子。還有多餘的時間、精力,才能學習各種文學方面的學問。

【日本語訳】

『弟子規』は昔の賢人たちが人々を教え導くために使った道徳規範である。その中で説かれている最も大切なことは、両親に対する孝行と兄弟に対する友愛で、その次が人として何事をするにも謹厳で誠実であること。この世のすべての人々をいたわり、仁徳のある君子とできるだけ親交を結ぶのがいい。その上で、時間と精力に余裕があれば、教養を深めるためにいろいろな学問を学ぶのがいい。

(編集・智)

 

関連記事
われわれが書見をする書斎は整理整頓を心がけ、壁も乾燥させ、きれいにしておくこと。大小の机も清潔に保ち、机の上の文具もきちんと置いておく。墨を摺る時は心を専一にし、墨が偏って減らないように注意する。偏って減るときは、心ここにあらずという状態になっている証拠である。字を書く時は慎重に書く。随意に間違った字を書くのは、既に心性に問題が生じている。
読書をするには、三つの事をしっかりやる必要がある。心で考え理解し、目で見て確認して、口で唱え音読するのである。この三つは非常に重要である。この一書を読み終わらないうちは、別の一書を想ってはならない。読書の計画には余裕があってしかるべきであるが、読書の時には集中力が必要である。時間と労力を費やせば、分からない個所も自然と通じるものである。読んでいてもし心に疑問が湧いたら、即刻に筆記して書き留めておき、人を探して本当の意味を確認しておく。
およそわが身をもって実行しないものは、本の上だけで知識を得て応用を知らないものであり、実践的ではなく、将来どのような人になるか皆目見当もつかない。しかし、盲目的に物事をやってしまって、本の上から知識と経験を学ばないものは、頑固に自分勝手を通しているだけであり、かえって本当の道理を理解できないものである。
人間は同じように見えるが、その性情は大いに違う。大多数の人は平凡であるが、本当に徳性に度量があって高尚な人は極めて少ない。もし、本当に徳性が優れていて高い人であれば、皆が彼を尊敬する。なぜなら、彼はこびへつらって人にとりいったり、嘘偽りで人に付け入ったりしないからである。
家の男女の使用人に対するとき最も重要なことは、自身の言行を端正無私にし、かつ慈しみを厚くして度量を大きくし、苛めたり圧力を掛けたりしない。