<評論>官僚の目線で見た真の中国

【大紀元日本10月30日】中共政権の宣伝部門と一部の極端な愛国主義者は、中共非難を海外の反中国勢力の行いとしている。しかし、中共政権の官僚は、無意識のうちに政権を批判してしまっている。この事実は、現代中国の真実を反映するだけでなく、中共の言論統制に関して理解する機会を与えてくれる。

中国の官界には二種類の言語がある。一つは公の場に使う立て前のもので、たとえば、会議やマスコミに用いる原稿。もう一つは官員の本音で、親戚や親友にしか語れない。前者は60年以上話し続けられてきており、小学生の作文もこの手の言語に満ちている。後者は官員の権力範囲が拡大するにつれ、口から滑り出てしまうもので、インターネットを通して広がっていく。

まず二つの官員の話を分析してみよう。一つは「博訊ネット」が公開した報道である。10月15日、北京の宣伝部門は内部会議を開き、基調講演にあたった宣伝部の官員が、「この国はまだ共産党のものであり、世論の方向付けはわれわれがしっかりと掌握しなければならない。腐敗はわれわれを台無しにすることができず、世論のコントロールを失うことは党を滅ぼし、国を滅ぼしかねない」と発言した。

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