<新型インフル>北京市感染者40万人 WHO:中国に変異ウイルスの感染症例も

【大紀元日本11月26日】北京市衛生局局長・方来英(ファン・ライイン)氏は、23日に開かれた「新型インフル医療応急フォーラム」で、北京市だけで新型インフルに感染した患者は40万人と発表した。一方、24日、世界保健機関(WHO)駐中国代表の発表によると、中国では新型インフルから変異したウイルスに感染した症例が出ている。

WHO中国駐在オフィスの報道官・陳蔚云(チェン・ウェイユン)氏によると、今年の6~7月、中国ではすでに新型インフルから変異したウイルスに感染した症例があり、最近のノルウェーで発生した新型インフルのウイルスと同一のものであるという。

「新京報」の報道によると、10月24日、中国衛生部が北京で初の新型インフル患者の死亡を発表してから1カ月も経たないうちに、相次いで26人の患者が新型インフルに感染し死亡した。

また、北京衛生部は24日、北京地区で危篤に陥っている患者の累計が80人と通達した。16日~22日、北京市で患者の呼吸道から採集した232件のサンプルを検査したところ、新型インフルの陽性反応が156件で、感染率は67・3%に達していることが明らかになった。

一方、政府が発表した死亡者数に対して、呼吸疾病専門家で、中国工程院院士の鐘南山(ゾン・ナンシャン)氏は、「全く確信のもてない数字」とし、公正で透明性のある情報を伝えるよう当局に訴えた。鐘氏によると、H1N1の流行がピークとなる時期、中国総人口の10%~20%、即ち、1・3億~2・6億人が感染すると、中国工程院の専門家は予測している。 

また、深圳衛星テレビの最新報道によると、広東省衛生庁が出した予測では、全省で15%~20%の人口、即ち、1800万人が新型インフルに感染すると見込まれている。来年の2~3月に第2波を迎えるという。

(翻訳編集・余静)

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