食用油の値上げ情報に、市民がスーパーに殺到=中国大都市

【大紀元日本12月13日】12月に入ってから、北京、上海、成都など多くの大都市では、食用油の価格値上げの情報が出回り、スーパーに市民が殺到している。一人当たりの購入数を限定するスーパーも現れ、混乱は続きそうだ。今回の食用油の値上げは、大豆の国際価格の上昇、および中国国内の大豆、ナタネなど原料の不作による価格変動が原因だとみられている。

「北京晩報」によると、主要食用油メーカーは1日から、食用油の値上げについて末端の販売店に知らせ始めた。北京市内のスーパーの担当者によると、食用油の他にも米、小麦などを含む30以上の商品価格を10~20%値上げするとメーカーから通知を受けたという。

値上げの通知を受け、ここ数日間、多くの消費者は食用油を買い溜めするようになり、一部の小売業者も買いだめする動きが出ているもよう。スーパー関係者は、食用油の値上げ時期が早まる可能性もあると話している。

一方、中国のニュースサイト「四川オンライン」の報道によると、成都市の大型スーパーではすでに食用油が10~15%値上がりしているが、販売量は数週間前より倍増したという。

中国経済のニュースサイト「中金オンライン」で行われた調査によると、今回の食用油の値上げについて、家計がきついと感じた人は61・7%、値上げは人為的な操作によるものと考える人は23・4%、消費者心理の影響で買いだめに走ったと考えている人が11・5%となっている。

中国では、食用油の他にも、ニンニク、八角、唐辛子の価格高騰があり、野菜や肉類も値上がりしている。その他に、水、電気、ガス、ガソリンの価格も相次いで値上がりしており、インフレへの懸念が高まっている。

(翻訳編集・余靜)
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