英国バイリンガル子育て奮闘記(45) 日本の懐メロ  (1996年頃)

【大紀元日本7月26日】日本での5週間の滞在を終え、住み慣れたコーンウォール州へ戻った。しかし、娘の方はかなり混乱してしまったらしい。フライトの変更があり、滞在期間が一日減り、月曜から金曜まで日本の小学校で、土曜日に移動、日曜日に戻ったけれど、さすがに月曜からの地元の小学校は休ませた。でも、放課後のバレーのレッスンなら大丈夫かな、と連れて行ってみたところ、本人には消化しきれなかったようで、泣き出してしまった。考えてみれば、トップのビジネスマンみたいな生活を7歳児に押し付けているわけで、ビジネスマンは文化の表面にしか触れないが、彼女の場合は、文化の根底に触れさせられている。集団生活や協調など、イギリスにはないものが日本の社会では前面に押し出されている。

勝手の分からない英国の学校に娘を入れる時は、こわごわだったが、日本の学校のシステムは自分が熟知していたため、ポーンと入れてしまった。本当に申しわけないことをしたと思う。

日本から帰国して3ヶ月くらいは、新鮮な日本での体験や言葉の言い回しなどを維持してくれる。少しずつ、自分の日本での体験を話してくれたりして、異文化の咀嚼期間ともいえる。そして3ヶ月を過ぎるとどんどん言葉の方が薄れてしまう。ここで「日本」をどうやってつなげていくかが、正念場。触れられる日本語メディアも限られており、私の中に構築されてきた日本語を絞り出すしかない。そして面白くなくては、娘の関心は惹けない。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。