【生活に活きる植物】18・女郎花(オミナエシ)

【大紀元日本10月1日】中国から東アジアにかけて分布し、日本全土の日当たりの良い山野に自生するオミナエシ科の多年草。秋の七草のひとつで、栽培もされ切花や盆花に利用されます。茎は真っ直ぐ立ち、1メートル近くにもなります。8~9月ごろ、茎の頂に多数の黄色の小花をつけ、果実は長楕円形で中に種子が1個入っています。根を付けた全草を天日乾燥したものが敗醤(はいしょう)という生薬です。根茎を日干しにすると醤油の腐敗したような臭いがすることから名づけられました。花枝のみ集めて薬用に使用するものは黄屈花(おうくつか)と言います。

【学名】Patrinia scabiosaefolia

【別名】アワバナ、ボンバナ

【成分】トリテルペノイド、サポニン、ステロール酸、精油(パトリネンなど)

【薬用効果】敗醤は胃、大腸、肝経に働き、清熱、解毒、排膿作用があります。腹痛、下痢、虫垂炎や皮膚の化膿症などに有効で、同時に血行もよくします。一日に乾燥物3~12グラムを煎服します。煎液は外用として洗眼にも使用します。黄屈花を酒に浸けて飲用すれば、生理不順に有効です。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。