温家宝首相、トルコでウイグル人に靴投げられる

【大紀元日本10月13日】先週ギリシア、ベルギー、イタリア、トルコの4カ国を訪問した中国の温家宝首相は8日、訪問先のトルコでウイグル人数百人によるデモ抗議に遭遇し、温首相が乗る車に向けて抗議者から靴が投げられたという。トルコ国内メディア・ワールドブリティンが伝えた。

温首相が宿泊する首都アンカラのホテルの前に8日、数百人のウイグル人が集結し、「トルコ!中国の嘘を信じないで」「人殺しをやめなさい」などの横断幕を掲げ、中国当局が昨年、新疆ウィグル自治区でウイグル族の抗議活動を武力弾圧したことに抗議した。

トルコ警察が抗議する民衆をホテルに近づけないよう厳重に警備する中、温首相が乗る車がホテルを出る際、集まった抗議者から靴が投げつけられた。靴は車に当たらなかったという。

抗議活動では、亡命ウイグル人組織・世界ウイグル会議副議長のセイット氏が、事件後に逮捕されたウイグル人や姿を消したウイグル人の行方を突き止めるため、国際社会が中国当局に圧力をかけるよう呼びかけた。さらに、同氏は、「これ以上の国家テロを防ぐため、国連を含めた国際組織は、北京当局の行動に国際法を適用するべきだ」と訴えた。

昨年7月5日に新疆ウイグル自治区で起きた抗議事件による死者数について、中国当局は197名と発表しているが、世界ウイグル会議の議長で「ウイグルの母」と呼ばれるラビア・カーディル氏は同29日、東京で開かれた日本記者クラブの会見で、「1万人近くのウイグル人が、一夜のうちに全員消えている」と証言している。

なお、温家宝首相が靴を投げられたのは今回が2回目。昨年2月、英ケンブリッジ大学での講演中に、聴衆の男性が温首相を「独裁者」と呼び、靴を投げつけるハプンニングが起きていた。

(翻訳編集・張YH)
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