紙一枚のリチウム電池 折りたたみも携帯も自由

【大紀元日本10月15日】米スタンフォード大学の研究チームは先月、一枚の紙に充放電可能な超薄形リチウムイオン電池を組み入れ、軽量で自由に携帯できる電源の開発に成功したと発表した。この発明は今後のスマート包装や電子タグ、およびセンサーなどの電源問題の解決に繋がることが期待されている。同論文は、アメリカ化学会の「ACS NANO」誌に掲載された。

米スタンフォード大学材料科学者のLiangbing Hu(リァンビン・フー)氏ら研究チームは、カーボン・ナノチューブ (Carbon Nanotube)の薄膜の上にリチウムチタン酸化物とリチウムコバルト酸化物の膜を析出させ、2種類の2重層フィルムを作成。その後、普通の紙の両面にそれぞれその二種類の二重層フィルムを貼り付けることによって目的の電池を作成した。紙自体は土台としてバッテリーを支え、同時に電極を分離する両方の役割を果たし、リチウム化合物の膜は電極として、カーボン・ナノチューブ膜は正極と負極の集電体としての役割を果たす。

研究チームによると、今回発明した電池の厚さはわずか300ミクロンで、他の超薄型電池に比べて薄く、携帯に便利で容量も大きい。また、同電池は300回以上の充電測定試験を受け、耐久性に優れていることが分かったという。

▶ 続きを読む
関連記事
運動、仕事、学び、片づけ。成果を生む共通点は「完璧にやる」ことではなく、定期的にその場に立つことだった。
肌のくすみは紫外線だけでなく、睡眠不足や光刺激、ホルモン変化でも進行する。皮膚科医が、安全に透明感を回復させる正しいケアと注意点を解説。
「天然で安全」は本当?大規模研究が、メラトニンの長期常用と心不全リスク上昇の関連を示唆。睡眠サプリの思わぬ落とし穴と、賢い付き合い方を考えるための重要な一報です。
冬は気分の落ち込みや筋骨の弱りを感じやすい季節。チンゲン菜・しいたけ・厚揚げを組み合わせ、肝の滞りをほどき腎を養う冬向きの養生料理を紹介します。
世界の健康食物ランキングで、アーモンドが首位に。さらにラード(豚の脂)もトップ10入りし、健康常識の見直しを促す結果となった