【生活に活きる植物】 20・韮(ニラ)

【大紀元日本10月28日】ニラは中国原産で、日本でも古くから栽培されているユリ科の多年草。8~10月ごろ、平たい葉の間から30~40センチの花茎を伸ばし、先端には傘状に6弁の白い花をつけます。花後は黒い種子が入った扁平な実を結び、全草に特有の臭気があります。茎葉を陰干しにしたものは韮白(きゅうはく)、葉は韮菜(きゅうさい)、種子を天日干ししたものは韮子(きゅうし)、根および鱗茎は韮根(きゅうこん)という生薬です。

【学名】Allium tuberosum

【別名】ミラ、コミラ、フタモジ、俗名・爾良(じら)

【成分】含硫精油(ジメチルスルフィド、ジアリルスルフィドなど)、ビタミンA、種子にサポニンなど

【薬用効果】韮子は肝、腎経に働き、下痢や頻尿に有効で、強壮、強精、止瀉薬に使用します。乾燥物を一日3~9グラム煎服します。韮根は腎経に働き、止汗の効能があるため、寝汗、虚汗に使用します。乾燥物を一日30~50個煎服します。韮白は滋養強壮、冷え症に有効で、乾燥物を一日5~10グラム煎服するか、生のものを調理して使用します。葉や茎は生で調理して使っても同様の効果があります。たむしなどの皮膚疾患には生の葉をすりつぶして汁を患部につけます。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。