ムバラク氏 重体か=アラビア語メディア

【大紀元日本2月14日】11日にエジプト大統領職を辞任したホスニ・ムバラク氏は、健康状態が芳しくなく、10日の最後の国民へのスピーチ前には何度か気絶していたことが明らかになった。エジプト前政権の消息筋の話としてアラビア語圏の複数のマスコミが伝えた。ムバラク前大統領の様態について、いまだ公式の発表はされていない。

パレスチナの独立報道機関・マアン通信社(MNA)は14日、ムバラク氏の最後の国民への演説の開始時間が遅れたのは同氏のひどい体調悪化が原因であり、当時エジプト軍のリーダーはムバラク氏の健康を考慮して圧力を振るうのを避けていたという。消息筋の話として伝えた。

また露ラジオ局「ロシアの声」も、「ムバラク氏は最後の演説の録音中、何度か意識を失った」と報道している。バーレーン紙「アルワサット」は、前政権関係者の話として12日、ムバラク氏は一時昏睡状態に陥った、と伝えた。

エジプト紙「アリマスリ・アリヤウム」は13日、ムバラク氏は病気治療のためドイツ・バーデンに移動したと報道したが、その後、同氏は妻や息子と共にエジプト・シナイ半島にある保養地シャルムシャルシェイクへ飛んだと伝えた。一家は紅海を望む海岸に別荘を保有しているという。

(佐渡道世)
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