天上から授かった楽器: 琵琶(びわ)

【大紀元日本2月25日】天女が自由気ままに生きる高い次元の世界…そこに、琵琶の起源が見いだせるかもしれない。琵琶は、天上の純粋さと清浄さを人間に伝えるために、天女たちが使った楽器であるという言い伝えがある。

中国の豊かな文明は天上から伝えられたとする概念を、「神伝文化」と呼ぶ。漢字、漢方、農業、絹、楽器などは全て様々な神が地上にもたらしたか、人間にヒントを与えたものとして尊ばれてきた。

琵琶の構造自体が天上と地上をつなげるものだといわれている。東漢の時代の書物『風俗通』には、「琵琶は長さ3尺5寸」で、3の概念は「天・地・人」を表し、5の概念は「金、木、水、火、土」の五行説を表し、「4本の弦」は四季を表すと記述されている。

琵琶の「琵」は右手で弦を前に推すことを意味し、「琶」は手前に軽く引くことを意味する。つまり、「琵琶」という言葉は、中国古来の弦楽器の基本の弾き方を示すものなのだ。

今年4月に来日する「神韻芸術団」のオーケストラは、 天上と伝統文化をつなげ、ステージで繰り広げられる「天・地・人」を表す主軸として琵琶を位置づけている。今年で5回目となる「神韻2011世界ツアー」日本公演では、琵琶に注目して耳を傾けてほしい。美しい音色に、古代の天上の美しさを思い起こすだろう。

同公演は、4月20日より東京・仙台・西宮・広島で計8公演が行われる。

(翻訳・鶴田)