<中国人の本音>「私も戸籍を釣魚島に移したい」

【大紀元日本2月25日】インターネット利用者数がすでに4.5億人に達した中国では、当局が報道や言論の自由を厳しく規制している。しかしインターネットの普及やネットメディアの多様化により、膨大な数に上る利用者を完全に統制するのはもはや不可能である。ネット利用者は今、政府を監督する力に変わり、社会を動かす事件の引き金となることも少なくない。

隣の大国の国民は今何を考えているのか?国家イメージや大国の台頭を懸命に対外的に発信する国営通信社の報道から伝えられることは限られているが、近年のポータルサイトや人気発言サイトでの書き込みを読むと、中国人の本音に近づける。本コラムでは、中国ウェブ上で人気を集める書き込みを取り上げることで、中国国民の生の声を読者に届けたい―編集者より。

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大手ポータルサイト網易は2月20日、共同通信社の報道として、北方領土や尖閣諸島など領土問題をめぐって隣国と紛争中の島に住民票を移す日本人が増えているという記事を掲載した。

尖閣諸島問題で日中両国の関係が冷える中、中国のネット利用者は日本の話題に感情的になる場合が多い。しかし、今回は日本で自由に住民票を動かせることに触発され、中国の戸籍制度を批判する書き込みが多数寄せられた。その一部を紹介する。

―私も釣魚島(尖閣諸島の中国名称)に戸籍を移したいが、どうしたらいいの?(山西省大原市在住者)

これに対して、

中華人民共和国の規定によると、移転先でマンションを購入しないと戸籍を動かすことができない(河北省石家荘市在住者)

いいえいいえ、戸籍がないと、マンションを購入できないよ(広西省南寧市在住者)

―私も戸籍を中国日本省の東京に移したい。省長選挙のとき、ぜひ投票をよろしく!(浙江省金華市在住者)

これに対して、

戸籍を杭州市に移すのも白昼の夢。東京なんてまったくの妄想(浙江省杭州市在住者)

投票用紙はどこで売っているの?(カナダ在住者)

確かに36年を生きてて、投票用紙を見たことがない(北京市在住者)

中国で選挙ができるまで後20年かかる。そのときの中国は本当に強くなる(カナダ在住者)

―日本人は幸せだね。私は広東で15年も働いて、数万元の税金を納めたが、いまだに広州の戸籍を手に入れられない。釣魚島なんてもってのほか(広東省恵州市在住者)

―日本が中国を占領したら、マンション価格はここまで高騰しないだろう(広東省深せん市在住者)

―是非北京住民の戸籍を釣魚島に移してください。そうなると、マンション価格はきっと下がる(吉林省吉林市在住者)

―私の戸籍をアメリカ、日本、韓国など民主主義国家に移してくれる人がいれば、深謝する(江蘇省蘇州市在住者)

―強制立ち退きや無許可露天商を取り締まる政府職員を釣魚島に派遣すれば、そこの住民はすぐ敗退するだろう(広東省在住者)

(翻訳編集・高遠)
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