全人代初日 天安門広場で反政府抗議 4人が拘束

【大紀元日本3月6日】中国全土に関する政策決定の場となる全国人民代表大会(全人代)が北京で開幕した5日、中国の政治の中心的なシンボルである天安門広場の周辺では、厳しい警備体制にもかかわらず、2度の抗議事件が発生した。少なくとも4人が逮捕されたもよう。ドイツ系通信社が報じた。

北アフリカ・中東のジャスミン革命の影響を受けて2月下旬から中国各地で芽生えている集会事件を、当局が必死で封じ込めようとする中、全人代に先立って3日に開幕した政治協商会議とあわせて、今年の「両会」はこれまでにない緊迫した雰囲気が漂っている。3月2日から15日までの期間、天安門広場を中心とする半径200キロ内の上空における飛行活動が一切禁止されている。

しかしその日、ドイツ系通信社DPAの報道によると、天安門広場の近くで、男性が「共産党政権は降りるべき」と書かれたボードを揚げることに成功した。男性はその後警察に逮捕されたという。

また、DPAによると、別に起きたもう一つの抗議で、男性二人と女性一人が逮捕された。3人は不正を抗議する直訴者と見受けられている。十数人の制服・私服警官が3人の足と腕を掴んで運んだという。

目撃したDPAの記者も警察に一時拘束された。カメラのフィルムを廃棄するよう警察に強要された同記者は、指示に従い、釈放されたという。

(翻訳編集・趙莫佳)
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