【生活に活きる植物】 30・三叉(ミツマタ)

【大紀元日本3月18日】ミツマタはヒマラヤ原産で、古く中国から伝わってきたジンチョウゲ科の落葉低木。日本では高知県を中心に各地で栽培され、今では一部野生化しています。樹皮が和紙の原料となり、岡山県の県北も産地の一つで紙幣の原料です。名前のように枝は三叉に分かれていて、早春2月から4月頃まで、ほのかな香りのする黄色の頭状花が下向きにつきます。世界的には花を楽しむための園芸種が多く、赤い花もあります。花びらはなく、花が終わってから葉が出ます。蕾を日陰で乾燥したものは、夢花(むか)という生薬です。

【学名】Edgeworthia chrysantha

【別名】三股、黄瑞光(漢名)

【成分】ステロイド

【薬用効果】夢花は多涙症の改善に有効です。一日量は蕾の乾燥物4gを煎服します。

【余談】ジンチョウゲ科の植物は皮中の繊維が強靭であり、樹木の最も外側に位置し、幹の強度を大きくしています。繊維の収穫は真冬に行なわれ、大釜で煮た後に皮をはぎ、水で晒してから乾燥して出荷します。同じ科にガンピがあり、コウゾとともに和紙の原料です。ミツマタを原料とした和紙は光沢があり丈夫でしなやかという特徴をもち、紙幣をはじめ証書、株券、地図用紙などの原材料の一つとして欠かせないものです。

ミツマタは冬の季語ですが、ミツマタの花は春の季語となります。万葉集にはサキサク(三枝)の名前で詠まれています。また、木の枝が1年に1度、三叉に分かれるので、それによって樹齢がわかります。

(文/写真・ハナビシソウ)

関連記事
イリノイ州に住む4人の子どもを持つ母親は、家計のやりくりをマスターし、たった1人の収入で6人家族を養っています。エイブリー・ファレルさん(26歳)と運送業に従事する夫のエリック・ファレルさん(30歳)は、伝統的な子育て方法を取り入れるグループの一員で、彼らのライフスタイルの中心は、経済的な慎重さと厳格な予算管理です。ファレルさんは、「ゼロベース」の予算を作ることは、副収入を得るのとほとんど同じ効果があると考えています。
クラシック音楽をよく聴くことは、灰白質の増加に繋がります。
バイオリンを奏で始めたとき、認知症の女性は口を動かし、まるで私の演奏を聴いてリズムに合わせようとしているかのように、目が輝いた。
フア・ムーラン(花木蘭)は、高齢の父親に代わって男装して戦場に挑んだ女性で、人気のある中国伝説のヒロインです。古代中国では、『木蘭詞』として記録されています。
焼き魚や豚の角煮などを作る際に火加減を調整するのを忘れると、うっかり鍋を焦がしてしまうことがあります。軽い場合は一部が焦げ、重い場合は鍋底全体に固くて厚い黒い汚れが付着します。