<赤龍解体記>(27) 胡錦涛も共産主義を信じているとは限らない
中国の著名経済学者で、天則経済研究所理事長の茅于軾氏が、7月30日に行われた地方政治と国家のモデルチェンジというシンポジウムで講演を行い、民主、法制、平等、自由などが世界の普遍的価値観であり、当今の世界的潮流であると強調し、中国人で共産主義を求める人はいないし、胡錦涛さえも共産主義を信じているとは限らないと思うと指摘している。
このシンポジウムは北京で行われ、中国社会の発展を代表すると言われる広東モデルと重慶モデルについて検討していた。大胆な発言で多大な支持を得る一方でしばしば極左勢力から脅かされてもいる茅于軾氏が今回も、容赦なく鋭い演説を行った。
昔は、共産主義は世界の普遍的価値があり、全人類が共産主義に入るべきだと見なされていたが、七、八十年の実験により、共産主義は失敗したのだ。公有制や経済計画がだめになったし、ほとんどの国も共産主義を放棄した。したがって、今の中国は共産党支配下にあるにもかかわらず、もはや共産主義を求める人はいないのである。言及したことはないが、胡錦涛も共産主義を信じているとは限らず、彼が信ずるのはやはり現代社会の制度であろう。
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前回の<赤龍解体記>は、中国高速鉄道事故でメディアとインテリの造反を取り上げたが、案の定、これらのメディア人は直ちに停職などの処分を受けた。
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