「ジャーナリストの仕事は党の宣伝」 CCTV新トップが発言

【大紀元日本12月6日】11月末に中国国営テレビ・中国中央電視台(CCTV)のトップに就任した胡占凡台長の発言は中国版ツイッターのミニブログ(微博)を賑わせている。

国営ラジオ局の中央人民広播電台副長、国家広播電影電視総局の副局長などを歴任し、ついにCCTVのトップに君臨した、メディア畑一筋の胡台長。この度の発言により、就任わずか1週間で一躍、有名人となった。

「一部のメディア人は自分の仕事が党の宣伝ではなく、ジャーナリストだと考えている。これは根本的に間違った位置づけである」「一部のものは党性や党の喉舌(代弁者)としての役割を強調すると、報道の客観性や報道ルールに影響すると考えている。これは大きな間違いで、非常に偏った認識である」

上記2つの言葉は今年1月に「虚偽記事を根絶する講習会」での胡台長の発言だ。CCTVのトップに就任後、この発言を自身の微博に書き込んだ。

わずか1日で1万人にリツイートされるほど、話題の発言となった。中に「CCTVのニュースの信憑性を本当に心配する」、「歴史の逆戻り」と嘆く人や、言論統制がさらに厳しくなると懸念する声が寄せられている。

今回の問題発言だけでなく、前職の地方紙・光明日報の編集長に在任中、「われわれのメディアは永遠にマルクス主義者によって支配されなければならない。これはいつになってもに変えてはいけないことだ」とも発言していた。

メディア研究が専門で、北京大学の元教授・焦国標氏は胡台長の発言について「驚かない」と評し、「CCTVや光明日報はそもそも中立で客観的なメディアではない」と一蹴した。ネットユーザの反応について「真実な情報への渇望である」と国民の胸内を代弁した。

(翻訳編集・高遠)
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