大規模抗議が発生した烏坎村 中国で初の民主選挙

【大紀元日本2月4日】昨年の年末頃、大規模な抗議活動が発生した中国広東省の汕尾市烏坎村では1日、中国共産党政権下において初の民主選挙が行われ、その結果も公表された。投票率は8割を超えた。

村の幹部が無断で村の土地を大量に売却したため、去年9月から、村民たちは土地の返還と民主選挙よる幹部選びを要求し、直訴や抗議を続けていた。その間、警官隊は10点xun_ネ上に渡り村を封鎖して、村民たちと対立していた。また、逮捕された村民1人が監禁中に拷問を受けて急死した。後に当局と村民の話し合いが行われて、当局は民主選挙による村の幹部選びの要求を受け入れた。

外国メディアとウェブユーザーが注目する中、1日に同村の選挙管理委員会のメンバーを選ぶ村民投票が行われた。約7,800人の有権者のうち、6,242人が投票し、投票率は8割を超えた。同日の夜11時に、選挙結果が公表され、11人の村民が選ばれた。

選挙委員会が管理するもとで、今年3月には村の幹部を選挙で決める。また13人の村民代表をも選出し、その役割は幹部の仕事を監督するという。

同日夜9時頃、中国新聞サイトは今回の選挙を簡略に報道した。それに続いて、国内大手情報サイト「網易」、「鳳凰新聞網」「ヤフー」も相次いで本件を取り上げ、国内有力紙「新京報」、「中国青年報」もこれを報道した。

一方、選挙の現場を取材しようとする外国メディアは依然として、当局の制限を受けたもよう。

香港紙「蘋果日報」「東方日報」の記者ははじめ、当局から取材許可証の交付を却下されたが、村民が抗議した後に最終的に選挙現場に入ることが許された。

英国在住の中国人民主活動家・金露西さんは、ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材で、今回の民主選挙にたいして強い関心を示した。「人民が選んだ代表が、人民の利益を最優先する事がもっとも重要なこと。それができなければ、民主の虚像に過ぎずない」とし、これから事態を見守っていくと語った。

(翻訳編集・叶子)
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