両会代表の服装が話題に「まるでファッションショー」

【大紀元日本3月13日】エルメス、シャネル、バーバリー、ディオール、エミリオ・プッチ、マーク・ジェイコブス・・・ 有名ブランド品を身に付けた代表が次々とメディアに映し出される。 今年の両会(全国人民代表大会と全国政治協商大会)では、代表の派手なファッションが注目され、「まるでファッションショーのようだ」と市民は驚きを隠せない。

まず、マイクロブログ・微博を賑わせたのは不動産大手・恒大地産の許家印。長者番付の常連で不動産業界トップを数える大富豪でもある。全国人民代表大会の会議に遅刻したため、マスコミに囲まれた。背広のボタンがはずれていたため、エルメスを意味する「H」マークのベルトが人目についた。この写真がインターネットに掲載され、許氏には「エルメス様」というニックネームが付けられた。

そして、江沢民前国家主席との不倫が噂されている歌手の宋祖英は、軍人のため制服で会議に出席しているが、腕を伸ばすと、 ピアジェの時計が丸見え。定価24万人民元(約312万円)だという。

さらに、マーク・ジェイコブスのカバンをぶら下げて登場する楊瀾。現役の人気キャスターであり、衛星 テレビ局の経営に携わるなど、「メディア代表」とも言える人物だ。

ディオールのめがねを掛ける中央テレビ(CCTV)の看板キャスター李瑞英、シャネルのスーツを身にまとう李鵬元首相の娘、李小琳・・・次々と華麗な衣装で全国人民代表大会の会場に姿を見せた。

中国経済週刊と中国経済研究所の合同調査によると、156人の上場企業の責任者が両会に参加したという。2月27日の株式市場価格で計算すると、総資産は6.4兆元に達し、上海と深せん両株式市場の総資産の22.6%を占めているという。

インターネットで「両会はまるで、富を競うショーになっている」

「彼らは本当に人民の代表なのか?人民はそこまで裕福になったのか」

「金持ちが集まって一般市民の暮らしを議論しているが、彼らに一般市民の暮らしぶりが分かるのか?」

「こういう両会はまだ開く意味があるのか? 一般市民の代弁者がいるのか」

など批判の声が次々と書き込まれている。

(翻訳編集・高遠)
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