東京・染井 智恵子抄の風景

【大紀元日本4月16日】ソメイヨシノは、数百種類もあるという桜のなかの1品種に過ぎないが、全国に植樹されている桜のうち、およそ7割がこのソメイヨシノであるという。

例年より少し遅めであったが、今年も見事に咲いた。葉がのびる前に開花し、しかも一気に満開になるこの品種は、確かに華やかで美しい。行楽としての花見に適してもいるだろう。ただ、この品種ばかりが桜のように見られることへの憂慮も、愛桜家のなかにあるという。

もとは江戸末期から明治にかけて、今日の東京・駒込あたりにあった染井村の植木職人たちが、この桜を育成して売り出していた。花の見事さから、万葉の昔より桜の名所として知られる奈良の吉野山にちなんで「吉野桜」と呼んでいたが、後に吉野のヤマザクラとは別種の桜だということが分かる。そこで、混同しないようにと、染井の桜をソメイヨシノ(染井吉野)と命名するに至った。

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