砂糖は体に毒なのか?
【大紀元日本5月8日】世間では、昔から砂糖は体に悪いと言われてきたが、実際には砂糖のたくさん入った嗜好品や加工食品が多く市場に出回っている。またそれらの商品は、美味しく人気があり、人々の嗜好も甘い物へと偏り勝ちである。日本でも、大人の肥満もさることながら、子どもの肥満が社会問題になってきている。しかし、私たちは、科学的にどのようなメカニズムで砂糖が体に悪く、摂取しないほうがいいのかを実際には理解していない。昨今の食品メーカーは、糖分を 「(高果糖)コーンシロップ」として区分し 、清涼飲料水や多くの食品添加物に使用している。いかにも健康的で自然食品のイメージを与える呼び名ではあるが、実はこれらは砂糖同様、体に毒であるという事実が浮かび上がってきた。
2011年4月17日のニューヨークタイムズ紙に、「Is Sugar Toxic?」(砂糖は有毒?)という記事が掲載された。ここ10年間、一貫して「砂糖は毒である」と明確にメディアや論文で公言し続けている著名な医師が紹介されていた。米国カリフォルニア大学医学部のロバート・ラスティグ教授は、小児科のホルモン障害に関する専門家であり、子供の肥満においては第一人者である。2009年5月29日に「Sugar: The Bitter Truth」(砂糖:その苦い真実)というタイトルの90分の講義をYouTubeに載せたところ、これまでに80万人以上のアクセスがあったという。通算すると月5万人以上が、彼の「フラクトース生化学と人間生理学の微妙な関係に関する討論」を見たことになる。学術関連でこれほど高いアクセス数に達するのは稀だ。
講義では、過去30年間の米国内の肥満と糖尿病の急増は、砂糖の過剰消費が原因であると指摘。ラスティグ教授は、十数年前に子供の肥満に関して最初の論文を発表し、それ以来、肥満患者の治療研究に長年従事してきた。 砂糖のカロリーの問題ではなく、それ自体が有毒で、アルコールやタバコのように有害であると考えるべきなのだという。