中共長老、天安門事件の再評価を助言 江沢民派終焉か

【大紀元日本7月19日】香港メディアの最近の報道によると、長老の一人で中国人民政治協商会議の元トップ・李瑞環氏が、「民意を得る良い機会」として、胡錦濤国家主席に「天安門事件」を再評価するよう助言したという。

香港の政論誌「前哨」は、当局の内部情報筋の話として伝えた。江沢民派の政敵でもある李瑞環氏は、今年の旧正月、見舞いに訪れた胡錦濤国家主席に教示を求められた際、このことを助言したという。しかし、同主席は、再評価は政権にマイナスな影響を与えかねないとし、実行に踏み切れなかった。

また、同報道によると、同じく長老で全人代の元トップの喬石氏も李瑞環氏とともに、胡錦濤国家主席と温家宝首相による次期指導部人事の采配を支持する、と表明した。この異例な動きは、「胡主席を助けた」と評されている。

大紀元コラムニストの夏小強氏は、「一連の動きから読み取れるのは、胡主席サイドは指導部で主導権を握り、江沢民派はすでに終焉に向かっている」と分析した。

 李瑞環氏は江沢民元国家主席と従来から対立しており、特に江元主席が発動した法輪功弾圧に異を唱え、元国家主席の「天敵」とも言われている。

(翻訳編集・叶子)

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