「浜辺の歌」に込めた愛

【大紀元日本8月14日】

 あした浜辺をさまよえば、昔のことぞしのばるる。

 今もなお、広く日本人に親しまれている唱歌「浜辺の歌」(作詞・林古渓)。世に出たのは大正2年(1913)ですので、およそ百年前になります。

 もとは作曲者の成田為三が、東京音楽学校の同窓生でピアノを専攻していたある女性へ、自分の思いを楽譜に込めて贈った恋歌だったそうです。確かにその旋律には、遠くにいる大切な人を一途に思うような、限りない透明感と美しさがありますね。

 さまよう、に漢字を当てるとすれば「彷徨う」になるでしょうか。

 人が、そのような状態になるとき、つまり当てどなく彷徨するときというのは、往々にして、心に深い思いがあり、なおかつそれが叶わなくて苦しむときのようです。

 成田為三、このとき二十歳。為三の愛の告白は、相手の女性にすでに婚約者がいたため、実ることなく終わりましたが、周囲に勧められて発表したこの歌は、百年たった今も多くの人に愛されています。

 

 (鳥飼)

 

関連記事
人はどのくらい長生きできるでしょうか?また、どのくらいの年齢まで働くことができるでしょうか?今年7月で101歳の誕生日を迎えるアメリカの神経科医、ハワード・タッカー氏(Howard Tucker)は、1947年から医師として活動を始め、最近まで診療を続けていました。
ジェシカ・ハンナさんは亡くなりました。彼女は3年前に末期がんと診断されたにも関わらず、自分の赤ちゃんを中絶することを拒否し、病気と治療に立ち向かいながら、健康で幸せな息子を出産しました。
私たちの呼吸ほど、私たちの心と体に直接的かつ強力な影響を与えるものはありません。そして私たちの多くはそれを適切に行っていません。
定期的にナッツを摂取することは、心臓病の予防に役立ち、必要な栄養素を補充します。皆さんはどのナッツが良いか迷っていますか?栄養士の黄怡玲氏が、栄養価が最も高い5種類のナッツの選び方、食べ方、保存方法についてご紹介します。
昔々、天地ができる以前、宇宙には巨大な卵形の物体だけがありました。