愛車を守る「愛国ステッカー」が人気 暴動化する反日デモを受け

【大紀元日本9月18日】中国各地で反日デモが勃発する中、愛車を襲撃から守る「愛国ステッカー」の売れ行きが非常に好調のようだ。

「愛国ステッカー」の内容は当然、愛国スローガン。「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国の領土」「中国よ、愛している」「車は日本製、ハートは中国」「叩かないで。日本車だけど、中国製」などと多くのバージョンが売られている。東北部瀋陽市の地元紙・瀋陽晩報の報道によると、同市の自動車部品販売店では、このような愛国ステッカーの売り切れが続出。購入者の6割は日本車オーナーだという。

このようなステッカーはネットショッピングの淘宝網でも扱われており、一枚あたり1元~10元と安価だ。また、愛国スローガンを印刷し、窓ガラスに貼付けるというお手軽な手製版もある。

こうしたステッカーがはやるのは、反日デモで日本車襲撃が多発したためだ。フランス国営放送(RFI)によると、17日、山東省青島市では、トヨタとホンダの販売店2軒がデモ参加者に略奪された後放火され全焼した。経営者たちは、ミニブログ新浪微博で一部終始の映像と焼け焦げた店内の写真を公開した。「何回も公安当局、消防、市政府に通報して助けを求め続けたがまったく対応してくれなかった」「火事は3時間続いたが、パトカーと消防車は1台も来なかった」と経営者の陳さんは無念さを語った。損失額は1億元(約12億円)を超えるという。

なお、15、16両日の反日デモの暴動化を黙認してきた当局は、17日になって、引き締めに転じる姿勢を見せ始めている。

(翻訳編集・叶子)
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