周永康氏外遊 指導部の意図的外しか

【大紀元日本9月27日】重慶市トップを解任された薄煕来氏と親密な関係にあり、江沢民派閥の重鎮である周永康・党中央政法(司法・公安)委書記が21日から5日間、シンガポール、アフガニスタン、トルクメニスタンの3カ国を訪問した。この訪問は胡錦濤主席や温家宝首相などを中心とする最高指導部が同氏外しを図るための手だてではないかとの見方が出ている。

ドイツ国際放送ドイチェ・ヴェレの24日の報道は情報筋の話として、24日、共産党当局は中央政治局会議を開き、「上層部の意見が統一すれば」、その席で第17期中央委員会第7回全体会議(七中全会)と直後に開かれる第18回党大会の開催日程が決まると伝えた。

この重要会議が開かれたとされる24日には、周氏は中央アジアのトルクメニスタンを訪問していた。政治局常務委員である周氏が党大会の日程を決定する会議に欠席したことは、胡主席や温首相、習近平副主席らが「意見の統一」を図るために、意図的に北京から離れさせたからではないかとの見方が上がっている。

周氏は現在、党の最高指導部・政治局常務委員9人のメンバーの1人であるが、今秋の党大会で引退する予定。今後の見通しとしては、周氏の後任を常務委員会メンバーに加えない形で、周氏の影響力低下および政法委の権限縮小が図られ、ひいては、江沢民派閥が一掃されると見られる。

(翻訳編集・張凛音)
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