【ニューヨーク通信】 米医療保険制度改革に期待

【大紀元日本10月1日】アメリカのメディアは今、11月6日に施行される大統領選挙の話題で持ちきりである。

テレビのニュース報道では、連日のように各州における民主党・オバマ氏と共和党・ロム二ー氏の支持率に焦点が当てられている。

ニューヨーク州は、オバマ大統領の民主党(Democratic Party)が優勢な地域。現在、ロム二ー氏と比べオバマ氏の方が各州とも2%~7%多くの支持率を獲得している。(WSJ)

オバマ氏は、今後十年間の間に3000万人以上の無保険者をなくす医療保険制度改革法案を、2010年3月23日に成立させ署名した。この制度は、低中所得者に強制的に医療保険に加入させ、所得に応じて負担額の上限を設定し上限を超えた分は政府が負担するという。(ロイターより)

ロム二ー氏は国防費を優遇する一方で、オバマ氏の進める国民保険制度改革には反対である。

投票権の無い外国人もオバマ氏が掲げる医療保険制度改革には興味津々で、オバマ氏が当選することを願っている人が多い。

というのもアメリカの健康保険料や医療費が高いのは有名で、もし良い健康保険に入っておらず入院などしたら何十万、何百万円と自腹で支払わなくてはならない。もちろん現在の制度においても全くお金が無い人は無料となるが、病院が潰れてしまうケースが多々ある。数年前、ニューヨーク市内の大手の病院が経営に行き詰まり廃業してしまった。11年前の9・11で多くの負傷者を治療した有名な病院だった。

一般のアメリカ人にとっても医療制度の問題はとても重要であるが、アメリカの高い医療費への不安から帰国してしまった日本人が多いと耳にする。

昨今の日本は、領土問題や貿易摩擦、円高、輸出減など経済的にも苦境を強いられているが、日本の持つ医療制度は、国民にとって優れた制度なのではと私なりに考えている。

(山崎)
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